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2021.12.22

[イベント] 【開催報告】「京都大学 x G4A Tokyo デジタルヘルスシンポジウム ~研究から社会実装への課題と打開の可能性~」

2021年11月22日(月)~11月26日(金)に、「京都大学 x G4A Tokyo デジタルヘルスシンポジウム ~研究から社会実装への課題と打開の可能性~」をオンライン形式で開催いたしました。
(本イベントの詳細レポートが、オープンイノベーションに関するメディア「TOMORUBA」に掲載されましたので、ぜひご覧下さい:https://tomoruba.eiicon.net/articles/3181

昨今、人工知能、IoT、リアルワールドデータ解析、xRなど最新のデジタル技術を活用し、医療やヘルスケアの課題を解決するデジタルヘルス領域のイノベーションが加速しています。京都大学においても、デジタルヘルス領域で様々な最先端の研究が行われており、アカデミアにおける取り組みを社会実装に繋げていく産学連携の重要性が高まっています。本イベントは、デジタルヘルス領域における大学発シーズの社会実装推進を目的に、シンポジウムとポスタービューイングを組み合わせて実施いたしました。

シンポジウムでは、デジタルヘルスの研究に取り組む京都大学の研究者や、京都大学およびバイエル薬品のオープンイノベーション担当者に登壇頂き、講演者プレゼンテーション並びにパネルディスカッションを行いました。講演者プレゼンテーションでは、京都大学におけるデジタルヘルス研究の課題と解決策について、具体的な事例を交えてご講演頂きました。また、京都大学が有するデジタルヘルスに特化した社会実装支援の仕組みであるKUDHA(Kyoto University Digital Health Association)やKAHSI(Kyoto Advanced Health Software Initiatives)をご紹介頂きました。バイエル薬品からは、デジタルヘルスにおける製薬企業のオープンイノベーション活動についてご講演頂きました。また、パネルディスカッションでは、デジタルヘルスにおける産学連携の現状と課題について、意見交換が行われました。

【講演者プレゼンテーション】
■デジタルヘルスの産学連携エコシステム(KUDHA)
庄境 誠 京都大学オープンイノベーション機構 統括クリエイティブ・マネージャー
■ベンチャー企業と取り組む婦人科がん患者のQOL向上を目指したデジタルヘルス研究と社会実
山口 建 京都大学大学院医学研究科 婦人科学・産科学 講師
■「触れる」VR教材開発プロジェクト~医学部学生の臨床現場での学びを守るために
山本 憲 京都大学大学院医学研究科 医学教育・国際化推進センター 講師
■医療DXを育む京大病院の戦略
黒田 知宏 京都大学医学部附属病院 医療情報企画部 教授
■製薬企業としてのデジタルヘルスの取り組みとコラボレーション事例
遅 天華 バイエル薬品株式会社 オープンイノベーションセンター デジタルイノベーションマネージャー

【パネルディスパッション登壇者】
■庄境 誠 京都大学オープンイノベーション機構 統括クリエイティブ・マネージャー
■山本 豪志朗 京都大学医学部附属病院 医療情報企画部 准教授
■山口 建 京都大学大学院医学研究科 婦人科学・産科学 講師
■山本 憲 京都大学大学院医学研究科 医学教育・国際化推進センター 講師
■高橋 俊一 バイエル薬品株式会社 オープンイノベーションセンター センター長

シンポジウムと並行して開催されたポスタービューイングでは、京都大学における最新の知見共有を目的に、5つのカテゴリ(RWD/RWE、オンライン診療、リモートモニタリング、デジタル治療・診断支援ツール、xR応用)で、15の研究ポスターが紹介されました。ポスター発表は、オンライン学会システム「ONLINE CONF」上で行われ、チャット機能やビデオ通話機能を通じて、双方向の活発な意見交換が行われました。また、参加者の評価により決定するポスター賞も用意され、京都大学大学院医学研究科眼科学教室 沼尚吾助教らによる「疾患理解を深めるPersonal Health Record~眼科専門医が緑内障に取り組む」に授与されました。

今回のイベントは、アカデミア、製薬企業、医療IT企業など様々な業種から300名を超える方にご参加登録頂き、盛況のうちに終了いたしました。

【共催】
京都大学オープンイノベーション機構
京都大学医学研究科「医学領域」産学連携推進機構
関西広域医療データ人材教育拠点形成事業(KUEP-DHI)
バイエル薬品株式会社